麗しのワイルド ビースト
そんな時、虎君からの電話。



あっ、今日入学式…。



時計を見ると0時ちょっと前。



こんな時間まで夜遊びなんて初めてだった。



「おい、チビ。お前どこいんだよ」



不機嫌極まりない声にビクビクしながら状況説明。



『へぇ~』とか『で?』とか…。



絶対怒ってます…。



最後には『迎えに行くから電話したら出て来い』と言われ、みんなには悪いけど先に失礼しちゃいます…。



それからしばらくしてまた電話。



「あたし帰るね!!」



なんて言った瞬間、みんなでお会計してお店を出ることになった。



虎君を少し待たせたし…みんなに虎君見られちゃう…。



超怒ってるハズ…。



なのに…。



「あっ、ごめんね。僕のワガママでお開きになっちゃった?」



なんて笑顔振り撒くもんだから…。



みんなKO寸前…。



「内気なヤツですがよろしくしてやってください」



なんて頭を下げる始末…。



みんなの目がハートになってるっ!!



「「よろこんでぇ~!!」」



これは虎君に救われた…かな?



< 460 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop