麗しのワイルド ビースト
俺の部屋に連行決定。



最近やたら独占欲が強くなった。



それはきっと林檎が俺の知らない場所に行くから。



マジでこのままヤキモチ妬き続けたら頭がおかしくなりそうだ…。



信号待ちで喋らなかった俺。



隣を見ると寝てるチビ…。



車に乗せるとよく寝るらしい…。



ガキかてめぇ…。



ホテルの駐車場に車を止めて担ぎあげた。



軽い林檎…。



お姫様だっこなんかしてやんね。



従業員専用通路を通って俺の部屋へ。



「林檎可哀相…」

「おぉ、翠。残業か?」

「もっとやさしく運んでやれよ…。こうして見ると無理矢理眠らせて拉致ってるっぽいぞ…」

「るせぇバーカ。さっさと嫁んとこ帰れ」

「はいはい、じゃ、また明日」



だってムカつくんだから仕方ねぇだろ…。



どんどん林檎が離れてってしまう気がして…。



縛っときてぇのに…。



ダメな俺…。



「よいしょっ…」



ベッドに寝かせて靴を脱がせると、コロッと寝返り…。



スカートん中見えてんぞ…。



誘ってんのか?



なぁ、起きろよチビ。



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