麗しのワイルド ビースト
それから虎君と一緒にやって来たのは若いイケメン。



誰だろう…。



「まず紹介します、婚約者の林檎です」

「噂のお嬢さん!!初にお目にかかります、鎌田と言います。荒瀬オーナーにはお世話になってまして…」



だから、誰なの!?



全くわからないけど、とりあえずあたしも虎君の顔を潰しちゃいけない。



「初めまして、川崎 林檎と申します。本日はお忙しいところ、本当にありがとうございます。では紹介しますね!!こちらがリナチャンで、あちらが高橋さんです!!」



もし、虎君の取引先の人とかなら絶対ヘタなことしちゃいけない。



上辺だけでもイイ彼女に見られたい。



虎君に恥はかかせたくないから。



「林檎」

「はい?」

「尾崎のタバコ、買いに行こう」

「行きましょ!!」



やっと気が抜ける…。



合コンって、思ってた以上にキツイ…。



外に出てからまずため息。



その次はやっぱり質問です。



「あれはどんな関係!?」

「この前契約したブライダル会社の御曹司」

「よかった…。猫被っといて…」

「まぁ俺もだけどな」



本当、よかった…。



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