麗しのワイルド ビースト
大学に行くようになった虎君は夜に仕事をしてから寝る生活になった。



だから今日は貴重な休息なはずなのに…。



あたしに付き合ってくれてありがとう…。



「帰ったら仕事するの?」

「サラッとな。あっ、今日告られた」

「えっ!?誰に!?」

「全く知らねぇ女で、髪がフワフワしてるヤツ」



やっぱりモテるんだ…。



あたしなんかよりズットカワイイ子に言い寄られたりするんだろうな…。



あたしだって虎君が知らない場所でなにしてるかわかんないの、不安なんだから…。



「断ったから安心しろ」

「うん…」



ヤキモチ妬いちゃうよ…。



虎君の大学生活見たことないしさ…。



「少し早めに俺達は退散するか」

「いいのかな…」

「俺らがいてもすることねぇしな」



こうして外を虎君と歩くなんて久しぶり…。



近くのコンビニに行って尾崎先輩のタバコ買っただけだけど…。



久しぶりに手を繋いで歩くのはやっぱり嬉しい。



< 473 / 518 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop