麗しのワイルド ビースト
それからしばらくしてあたしと虎君は帰ることにした。



盛り上がってたみたいだしね!!



「虎君の車だぁい!!」

「そういやお前以外乗せたことねぇな」

「特別みたい!!」

「今日は寝んなよ?仕事したら林檎の部屋行くから」



あっ、はい…。



それはその…アレだよね?



なんか虎君が丸くなったせいでそういうこと言われると恥ずかしい!!



昔みたいに『マッパで待っとけ』とか言わないし!!



大人になってるのかな…。



「寝かせっかわかんねぇけどな」



変わってなかったや…。



ちょっと安心…。



ホテルに戻ってから自分の部屋に行ってお風呂に入った。



すごく長くなった髪を乾かして、一応明日の用意もした。



虎君は勝手に部屋に入って来るから寝てもいいかな…。



毎日勉強してると疲れるんだよね…。



うとうとし始めた時、カチャッと部屋が開いた。



「おっ、寝てねぇな」

「ギリギリね」

「はい、抱っこ」

「ん~!!」



やっぱり行き先はベッドか…。



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