麗しのワイルド ビースト
2本目のワインに手を出した時だった。



グッと掴まれたワイングラス。



見覚えのあるゴツゴツした指輪…。



「専務っ!?なんでいるんですか!?」



専務?



あっ、虎君だぁ。



「お前ふざけんな」

「虎きゅん…。一緒に帰りゅ~…」



虎君にギュッと抱き着いた。



いい匂いがしゅる…。



「専務と川崎さんって…」

「悪いけどコイツは俺の婚約者だ」

「えぇぇぇっ!?」

「これ、コイツが飲んだ分。じゃあこのバカもらってくぞ」

「はい!!」



皆さんバイバ~イ。



虎君好き。



フラフラしながら連れてこられた車でも離れたくなくて片手にベッタリくっついてた。



「酒癖わりぃな…」

「寂しいんだもん!!お家に帰ってもいないし!!」

「悪酔いしすぎ…」

「虎君の…バカぁぁぁ!!」

「泣き上戸かよ!!」



もっと一緒にいれる時間作ってよ!!



合コンなんて行きたくなかったもん!!



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