麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ
でも、みんながみんな、それなりの幸せを手にしてる。



一気に集まることなんてもうなくなった。



だけどきっと、俺の結婚式には出席してくれるはず。



あっ、忘れてたけど。



藤子、実は理事長になった。



しかも嫌々見合い結婚させられて、美人で強暴な奥さんに怯えて暮らしてるらしい。



みんな順調だ。



もちろん、俺と林檎も。



６月に連れてかなり忙しくなった林檎は５月の末に寿退社。



俺のパシリは家の中だけでいい。



「ここの席じゃダメなのかな…」

「真中さんと中島社長は離せよ。仲わりぃから」

「もうイヤ!!席順なんてどうだっていいじゃん!!」



たまに会社に来て結婚式の愚痴を漏らして行く。



もちろん、愛妻弁当と言う名のハートが沢山入った箱を持って来るわけ…。



もう弁当は諦めた。



なんでも食ってやるから…。



「絶対ストレスだ!!」

「何がだよ…」

「生理来ないんだもん!!結婚式のせいで…生理が…」

「単純にガキ出来たんじゃねぇの？」

「へっ？まさか。そんな…何で!?」



なんでって…。



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