麗しのワイルド ビースト
そして迎えた結婚式。



披露宴でチビ林檎に着せてやったのは真っ赤なドレス。



親戚や付き合いのある会社のお偉い方が集まった堅苦しい式はやっと終了。



2次会では翠や京平、アメリカの友達とワイワイ騒いだ。



久しぶりにみんなで顔を揃えてみると、あの頃と何等変わりない…。



俺達はいつまでもこんな感じだと思う…。



林檎が疲れた顔してる…。



「先に帰るか?」

「ううん、平気!!虎君はもっと飲んでいいよ!!」

「明日のためにセーブしねぇと」



俺って相当丸くなったんじゃねぇかと思うんだけど。



林檎にすっげぇ優しい…。



そのまま深夜過ぎまで騒いで、寝てる林檎を連れて帰った。



寝顔はいつになっても幼いし…。



林檎はどんなばあさんになんのかな…。



お前は一生俺の隣にいればいいんだ。



ってか、離してやんねぇし。



「林檎、おはよ」

「ヤダ…。気持ち悪い…」

「旅行行かねぇのか?」

「行くもん!!頑張る…」



いつまで経ってもカワイイヤツ…。



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