麗しのワイルド ビースト
勇太郎の1つ下で年子の兄妹。



兄をパシリにしてることがよくある。



あたし、育て方間違ったかな…。



「杏(アンズ)~!!かばんにお手紙入ってたよ?」

「どうせラブレターでしょ。いらないから捨てて」

「でもせっかく書いてくれたんだし…」

「杏はパパ一筋だもん」



根っからのパパっ子。



虎君の帰宅が早い日にはもうベッタリ。



あたしをライバル視してるに違いない。



でも虎君のいちばんはあたしだもん。



「ただいま」

「おかえりなさい!!お風呂が先?」

「チビ達は?」

「さっき寝たよ」

「じゃ、お前と入る」



ほらね?



大人になった虎君はもうじき社長になります。



そのためにまた最近は忙しい毎日。



たまに会社に泊まることがあるけど浮気のことなんか全く心配してない。



だって虎君の気持ちはわかるもん。



「やっぱり林檎は長い方がいい…」

「切っちゃダメだった?」

「当たり前だバカ」



髪を切っただけで拗ねちゃうし。



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