麗しのワイルド ビースト
そんなカワイイ子供を産んだのは紛れも無く俺の妻。



子供達が寝静まった後に仕事中の俺にくっついて来る。



「テレビ消せよ。集中できねぇ」

「消したら寝ちゃうよ?」

「それは困る。まぁ寝てても襲うけど」

「んにゃ~…。じゃあ後で仕事しなよ…」

「発情期か林檎」

「うん、虎君しゅき…」



ガブッと首に噛み付かれた。



いつの間にこんなことするようになったんだか…。



お前はいつまでも俺に従っときゃいいんだ。



主人に従順にな?



「社長就任式のパーティのあとは久しぶりにふたりだ」

「えっ!?勇太郎と杏は!?」

「親父と母ちゃんが泊まりに来いって。アイツら喜んで行くだろ?」

「久しぶりにふたりだ…」

「その話しはひとまず置いといて…。噛み付いたお仕置き」

「キャッ!!」



いつまでも可愛がってやっから。



忙しくてあんまり構ってやれねぇけど…。



お前の努力とか、有り難みは常に感じてるし。



離れられたら俺が困るからな。



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