麗しのワイルド ビースト
それからも虎君不在のサクラボタンが日々狙われるわけで。



「なんなんだよ虎のヤロー!!」

「連日大変そうだね、京平…」

「虎だけ強いとか思われてんだろ。逆にしゃくに触るっつーの」



トップが不在だとケンカが多いみたい…。



そして明日から夏休みという終業式の日。



後ろから誰かに口を塞がれて拉致られた。



それは一瞬の出来事で、ここがどこだか全くわからない…。



目隠しされてるから…。



「あれだけ仕掛けて荒瀬が出てこねぇってのがムカつく」

「でもこれで出ざるをえないだろ。なぁ、林檎チャン」



もしかしてあたし、人質~~~!?



外された目隠し。



目に飛び込んで来たのはバラボタン…。



な、なに…。



この人の数…。



前に虎君が狩ったユリよりも多い…。



いつの間にかこんなに人数を集めてたんだ…。



「ケータイで~、呼び出し完了。タイムリミット3時間な」

「えっ!?」

「荒瀬が来ない場合は…全員相手してもらうから」



た、助けて虎君っ!!



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