麗しのワイルド ビースト
泣きながらこのケンカを見てる林檎…。



あぁ~…。



親父からもらったスーツが台なしだ…。



「林檎に触ったアホはおめぇか」

「肩で息しやがって。口ほどにもねぇじゃん」



こんだけの人数集めて卑怯発言…。



コイツがバラのトップ…。



「死ね」



もうヘットヘト…。



でも林檎は俺が守るって約束したんだ。



「ワォ~!!1発KO~!!虎さん強い~!!」

「しゃべってねぇでさっさと片付けろ…」



ごめんな林檎…。



尾崎達がケンカしてる中でやっと林檎に触ることが出来た。



ガタガタ震える体をギュッと抱きしめると悲しいくらい胸が苦しくなった。



ごめん、ごめん…。



申し訳なさすぎて言葉にならない…。



「怖…かったよぉっ…」

「ん、もう…平気だから…」



ごめん…。



泣きじゃくる林檎を落ち着くまで抱きしめてた。



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