麗しのワイルド ビースト
お母さんは虎君の爽やかさと容姿に惚れ、お父さんは虎君の性格に惚れてしまった…。



家にあがるなり今度は野球の話し…。



「あの試合見れなかったんですよ~…。テスト勉強してたらすっかり忘れてて…見たかったなぁ~サヨナラ逆転ホームラン」

「あれはすごかったぞ!!虎之助君はアメリカにいたんだろ!?メジャーに詳しいんじゃないか!?」

「あっ!!そういえば会ったことあるんですよ、大リーガー!!」



全く知らない虎君の一面…。



まさかスポーツ大好き人間だとは…。



でもそのタトゥー見て何も思わないのかね、うちの両親は…。



「虎君、部屋に行くよ…」

「あっ、じゃあ話しはまたあとで沢山聞かせてくださいね!!」



なんだか別人といるみたい…。



きっと今頃『いい子ねぇ!!』『そうだな!!』の会話が繰り広げられてると思う…。



「ここが部屋だよ」

「へぇ~、赤ばっかり。お前のアパートも赤ばっかだよな」

「戻っちゃった…」

「なにがだよ」

「いえ…」



真面目バージョン虎君もちょっと堪能したかったのに…。



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