麗しのワイルド ビースト
虎君は虎君なんだけどなんかイヤ…。



他の子に触ったりするんでしょ?



すごくイヤ…。



「嫌だよ虎君…。別れたくないけどホストはイヤ…」

「ホストなんかするかバーカ。女絡みの仕事なんかしたらモテ過ぎて修羅場だアホ林檎」



た、確かに…。



この容姿でホストやっちゃったらきっと大変なことになる…。



虎君争奪戦が勃発してしまいそう…。



「じゃあなんで?」

「別に。親とメシ行った帰りだっただけ」

「だったら初めからそう言ってよ~!!泣きそうになったじゃん…」

「ヤキモチ妬いた?」



コクッと頷くと笑顔で頭を撫でてくれた。



この手が好き…。



虎君が好きぃ~…。



「食いてぇな…。今日ホテル来いよ」

「へっ!?」

「今すぐガブッと食っちまいてぇ…」



耳元で囁かないでっ…。



ハスキーな低温で脳みそ溶けちゃいそう…。



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