麗しのワイルド ビースト
中に入ると頭の悪そうなヤンキーが5人と、4人の青臭いガキがいた。



「誰だコイツ」

「この少年は俺がもらう」

「あ!?」

「もう海里に関わるな」

「わけわかんねぇこと言ってんじゃねぇよ。どこのチームだ?」

「僕、ただの高校生。来年、海里はうちがもらう」



立ち上がった5人に早速囲まれた。



もうやるか?



「うちは抜けさせねぇよ?」

「だから引き抜きだな。俺がお前らやったら海里から手を引け。あいつらからもな」

「それじゃあ俺らのメンツが立たねぇ。その前にお前、死にてぇの?」



残念ながら俺は簡単に死ぬほど弱くねぇよ。



さて、始めますか。



「タイム」

「は!?」

「海里、これ持っとけ。携帯壊れたらめんどくせぇ」

「のんきだなお前」



お遊びで出費は増やしたくないもんでね~。



久し振りにケンカ売ったなぁ~…。



「一気に来ていいぞ~」

「なめてんじゃねぇよ!!」



キャハッ!!



楽しいっ!!



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