麗しのﾜｲﾙﾄﾞ ﾋﾞｰｽﾄ

でもなんだかこのハッピーな雰囲気で言い出せない…。



マジ最悪!!



「あの…。僕そろそろホテルに行きます…」

「そうなの!?てっきり泊まるのかと思ってお布団用意しちゃったわよ!?」

「僕がいたら迷惑ですから…」

「そんなことないわよ!!キャンセルしちゃいなさい!!何泊でもしてって!!今日はご馳走作るわよ～!!」



やたらとテンションが上がった母親を止めることが出来なくて…。



渋々ホテルをキャンセルした。



この家いたら林檎に手出せねぇ～…。



「ずっと一緒だね!!」



そんなことを言っちゃった林檎にイラッとした。



明日、デートに連れてってやるよ。



行き先は専らラブホだけどな。



「虎之助君!!ナイター始まるから一緒に見よう!!」

「今行きまぁす…」



恩人みてぇになっちまったじゃゃねぇかよ…。



でも林檎の家族に好かれたんだよな？



ま、いっか…。