麗しのワイルド ビースト
俺の知らないとこで話しがおかしくなってねぇか?



しかも俺、誰かに頼るとか好きじゃねぇし。



「あのさぁ…」

「マジですいませんでした!!」

「勘違いしてねぇ?」

「えっ!?だって知り合い通して調べたら組とか香港マフィアの名前とか本場のギャングとか出て来て…」

「そんなもん知り合いだったとしても使う気なんかねぇよアホ」

「よ、よかった…。じゃあ俺は失礼します!!」



逃げちまったじゃねぇかよ…。



それに俺、どんだけ怖いヤツだと思われたか…。



「悪いね由美チャン、彼氏帰っちゃった」

「ムカつく~!!恥かかされた!!別れてやる!!」

「そうすれば~」

「それじゃあ川崎と別れてあたしと付き合わない?」

「ん~、ムリ。林檎の体にメロメロだから。ついでにその香水、キツすぎて気持ち悪い」

「なっ!?もう超ムカつく!!」



林檎の敵は俺の敵。




俺は林檎にメロメロさ。



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