実はホントは白雪姫は、『王子様』、だったのです!





「ありがとう」




「ありがと、ココ」





やはり、何度聴いても、白雪の声は低い




そりゃあ、女の人でも声の低い人はいる




けれど、だ




ここまで低い声の人がいるのであろうか?





「あーーー、おいしぃ・・・」





ココアは、あったかくて、甘くて、とろけるようにおいしかった




ナオミール王国では、飲んだことのない、おいしい味




思わず、泣けてきた





「え?どうしたの?遥王子?どうしたの?」




「いや、別に・・・何でもないよっ」





イヤになって、家出したナオミール王国




女を捨て、男になろうとした
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