だいすき。~急性骨髄性白血病患者の物語~
そんなこんなで、係会は終わり、とうとうキャンドルサービス。

アタシの司会は順調に進み、終盤が近づいてきた。

最後、またろうそくに火を灯す時――――。


「成宮ッ」

小さな声。司会用マイクは床に置いてるから、聞こえてるのはアタシだけ…。


「何?藤田。」

「ちょっと…後で外来てッ」

「…いいけど…」


やり取りをした後にも、アタシは頑張って司会の役を遣り遂げた。


そして…。
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