PINK OF HERO
ごはんを食べていても、
お風呂に入っても、
音楽を聴いても、
ずっと青木くんのことを考える。
次の出動はいつかな。
あたしはつくづく正義のヒーローなんて向いてない。
正義のためなら出動なんて無い方がいいのに、
事件が起こってほしいとばっかり思ってる。
基地に行けば、青木くんに会える。
青木くんに抱いてもらえる。
「…………んっ」
一人のベッドで、青木くんの温度を思い出す。
部屋にあたしの声だけが響く。
青木くん…
青木くん………
「あっ……」
ほんとに、あたしはつくづく正義のヒーローなんて向いてない。