PINK OF HERO
レッドはリーダーとして、ブラックに寄って手を出した。
「私がレッドだ。宜しく」
しかし、ブラックは手を出さない。
不審に思ったあたしたちは、博士の方を見る。
博士も焦ったのか、
「ブラック、」
と小さく声をかけた。
ブラックは長身で、レッドも背が高い方だけど見下ろすように見ていた。
レッドと差し出された手を交互に見ると、鼻で笑って
出された手を叩くように払った。
「よろしく」
ブラックは馬鹿にしたような声を出して、レンジャーの未来に不安を覚えざるをえなかった。