PINK OF HERO
NIGHT




「あーあっ疲れたあ~」


あたしは基地に着くとすぐ、着替えの入った荷物を置いた。

基地に泊まるのはもはや日常のことで、さながらもう一つの家の様に住み着いている。



「おつかれ!ピンク!じゃあみんなゆっくり休めよ!わっはっは」

赤井くんはそう言うと、颯爽と部屋を出ていった。


「えっ?これから帰るの?もう終電ないよ?」

今日の出動のあと、打ち上げで一杯飲んだあとだった。
赤井くんの爽やかさには、いつも感心させられる。


「走って帰るんだって」


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