PINK OF HERO
真っ暗なまま自分の部屋に入って、あたしはそのままへたりこんだ。
自分の膝に落ちる涙をじっと見ていた。
青木くん………
あたしの部屋は、二人でいた記憶しかなくて
余計に頭が痛くなる。
あたしたちが関係を持ったときに、あたしが青木くんに聞いた。
「ねえ、彼女いないの?」
最初、セックスをしたのはただお互い疲れを癒すような行為だった。
慣れない出動と正義感に戸惑うあたしに、体温をくれたのは青木くんだった。