PINK OF HERO
「おはよー桃谷」
青木くんが出てきて、いつもの笑顔であたしに笑いかけた。
「お、おはよう」
やばい。
いろいろ複雑な感情が出てきて、つい目を逸らす。
あたしちゃんと笑えてるかな。
「あの…体大丈夫?」
「大丈夫。完全復帰だよ」
青木くんが爽やかに笑う。
よかった…。
突然、カレー臭いロビーに、赤井くんの声が響いた。
「おはよう!桃谷!素晴らしい朝だ!」
「おはよー赤井くん…」
赤井くんは相変わらず元気。
いつもの席に座る。
それに合わせてあたしも席に着くと、当然隣は青木くんだった。