PINK OF HERO
当然のことに違和感を感じるあたしは、一人浮いてるみたいでなんだか嫌になった。
「朝からうるせー」
背後から低い声が聞こえた。
彼の匂い。振り向かなくても分かる。
「黒沢くん!おはよう!しかし5分の遅刻だ!」
「はいはいリーダーごめんね」
そういえば、素で六人が揃うのって初めてだ。
黒沢は違和感なく博士用の席に腰を下ろした。
「君がブラックか。よろしく」
青木くんが黒沢に話しかける。なんだかあたしが緊張してしまう。
黒沢は青木くんをじっと見ていた。
「……ああ」