PINK OF HERO
あたしと黒沢がいなくなった部屋で、残った三人は話していた。
「ハタチのときの子ども?」
「それこそ大学生とかじゃん」
「……え?」
「とぼけんなよ青木ー家庭あるんだろ」
「子ども五歳ってなあ…俺このあいだ知ってまじびびったから」
「………ああ」
「ほらなーやっぱり」
「違う。
五歳の子は姉夫婦の子ども。
俺まだ独り身だし実家暮らしなの」
「はあ?!なんだー」
「たぶん誕生日のときに赤井に言ったのが悪かったんだなー
家のことも勘違いしてそうだし」
「赤井じゃしょうがねーな」
「なんだあー俺も赤井から聞いて信じてたよ」
「ないない。
俺にはもっとかわいい彼女がいるから。」