PINK OF HERO

「いやっ…もう戻ろうよ」
あたしは引っ張られる手に力を込めた。
しかし、黒沢の耳には届かないように、あたしは簡単に押し倒される。

「誘っといてそれは無いよな
この前はあんなに欲しがってたのに」

「あ………」

そんなつもりじゃない
けど……。

「『青木くん』が居なけりゃ他の男とヤれるし、優しくしてくれる奴なら誰でもいいのかよ
よくそんな女が正義語れるな」
「ち、違う!」

ほんとに違うのかな…
あたしって、やっぱりひどいんだ……。













コンコン

「桃谷ー」



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