Distance of mind
誰のだっけ?
一人でボーっとその指輪を眺めていると...
「あの、それ...」
後ろから声がふってきた。
振り返ったその先には信じられない人物が立っていた。
「し、、篠崎―――...」
篠崎理玖―――――!!!!!!!
ビックリして目をまん丸に開いてそのまま硬直したあたし。
まさか、再会できるなんて...
驚いて慌てているあたしをよそに、篠崎理玖は淡々と話す。
「あ、もしかして握手会に来てくれてた子なんですか?」
「あ...は、はい!」
あ
あ!!!!!!
思い出した!
この指輪、どっかで見たことあるって思ってたけど...
篠崎理玖くんのだ!!
「ご、ごめんなさい!この指輪って理玖さんの物ですよね・・・」
「あ、うん。そうなんだ。どっかで落としちゃって困ってたの。」
やっぱりそうなんだ!