びいだま
白いしろい風
「あ、やっぱりびっくりしてる・・・・。クスクス・・・・カホちゃんとコマキちゃんをびっくりさせよう、って瑞貴たちとサプライズ計画したのよ」
でも、どうして・・・。
「マアコは一度も文化祭ってやつ、出たことないんだ。だから、今日だけ特別に外出許可もらったんだよ」
椅子に座った瑞貴が嬉しそうに笑った。
「サプライズ成功させるために、苦手な治療もがんばったんだよな?」
「うん。でも結局、私のほうが驚いちゃった・・・失敗だね」
「・・・・なんか、ごめんね?」
コマキが手を合わせると、マアコは軽やかに笑った。
「でも、久しぶりに楽しかった~~~」
本当に、相変わらず花のように笑うんだ。