びいだま

「友達に、なってくれませんか?」


え・・・・。


自ら言った言葉にフリーズする私。


言った瞬間から、なんかキショイんだけど~、って我ながら思う。


「あぁ!ごめん。なんでもない。から!」


ここは逃げるべし。


ダッシュの体勢で再び背を向けた私の後ろから、軽やかな笑いと共に


「いいよ」


って。


へ?


顔だけ振り返ると、職員室のドアが閉まりかける隙間から彼の手がバイバイ、って振られてるのが見えた。


その手が消えた瞬間叫んだ私は、かなりキテる女だと思う・・・・。


「やったー!」


ガッツポーズ、出しちゃってたしね・・・・。



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