びいだま

「そして、瑞貴もカホちゃんのことが好きなのね」


「・・・・・」


「本当、あの2人が好きなものって、全部同じなんだよ。タイヤキは尻尾。うまい棒はバーベキュー味。ラムネに入ってるビー玉・・・」


マアコは懐かしそうに笑った。



「瑞貴がね、この前病院に来てくれたの・・・・そしてユウのことや、カホちゃんのこと・・・いっぱい話してくれたよ・・・・そして言われたんだぁ・・・・ユウを解放してやれ、って」



瑞貴・・・・・。



「解放だなんて・・・・。私そんなつもりないよ、って言ったら。あいつはバカだから勝手に責任感じてるんだ、って」



寂しそうなマアコの顔がとても見れなくてあわせてた視線を床に落とした。



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