びいだま
もう一人の男の子も、ユウと瑞貴の迫力に押されるように、あわてて席を立った。
「楽しかったのに~~!!」
少し頬を膨らませてマアコが瑞貴たちをにらんだ。
「なぁんだよ。もっといい男が来たんだから喜べよ~!」
「そうだといいんだけど~~~!!幼稚園の時にイヌに追いかけられて泣いてた瑞貴にだけは、そういうこと言われたくないよね~~」
つまらなそうに声を出したマアコの口をあせったように塞ぐ瑞貴・・・。
マジ、なんだね。
ふ~~~ん・・・・。
「ば・・・・、お前ら。信じるなよっ。マアコ、お前勘弁してくれよ~~」
アハハハ!
マアコがいると、普段クールな瑞貴が全然キャラクター違うんだもん。
それは、ユウも同じなのかな・・・。
隣を見ると、ユウが皆のグラスを新しいものに替えてくれたところだった。