びいだま

「あの~・・・・」



「え?」



振り返ると、さっきの男の子が遠慮がちに席に近づく。



「一応・・・・一組、1回10分でお願いしてるんだけど・・・・」



あ・・・・そっか・・・。



待ってる人が・・・いるもんね。



他の女の子と、しゃべったり、お世話したり・・・・やっぱり、ユウには・・・して欲しくないな・・・。



「残念ながら!・・・俺ら、このグループに指名されちゃったんだよねぇ~」


「堀部~~~」

瑞貴がそういうと、男の子は困ったような声を出した。



「てかさ、俺らの時間もうそろそろじゃね?な、ユウ・・・あ・・・・・」



きっと、ユウの素性はシークレットなんだろう、名前を言いかけた瑞貴は、やべっ、と嬉しそうに笑いながら、立ち上がった。


!?


あっ。



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