びいだま
「・・・・・みんな、ごめん」
マアコの言葉に、皆がふりかえる。
「私・・・そろそろ、帰らないと・・・・・」
声を落としたマアコに、皆は何もいえなかった。
「また、遊びに来ても、いいかな・・・・そうだ!皆の卒業式に!」
「うん。もちろんだよ。一緒に卒業式、しよ?」
「本当に?いいの?」
「うん。待ってるからね」
重なった私とコマキの声に、マアコは本当に嬉しそうに微笑んだ。
あの、花の妖精の笑顔で。