びいだま
ユウは大きく息をついて言葉を漏らした。
「てか、なんで瑞貴なんだよ・・・・・・」
「ユウ?」
もしかして・・・これって、ユウのヤキモチ?
ヤキモチなの?
「ユウ、大好き!」
「あ~~・・・・情けねぇ・・・」
ポケットの中でキュッ、と力がこもる指先に、どんどんはじめての感情が積み重なってゆく。
ユウ、可愛い。
そっぽを向いた顔はほんのり赤いような気がする。
可愛くて、愛しくて・・・・・・たまらないよ。
なんだろう、この気持ち・・・。
苦しいけど、幸せで。