びいだま

ユウは大きく息をついて言葉を漏らした。


「てか、なんで瑞貴なんだよ・・・・・・」


「ユウ?」




もしかして・・・これって、ユウのヤキモチ?


ヤキモチなの?



「ユウ、大好き!」


「あ~~・・・・情けねぇ・・・」



ポケットの中でキュッ、と力がこもる指先に、どんどんはじめての感情が積み重なってゆく。



ユウ、可愛い。


そっぽを向いた顔はほんのり赤いような気がする。


可愛くて、愛しくて・・・・・・たまらないよ。


なんだろう、この気持ち・・・。


苦しいけど、幸せで。














< 179 / 486 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop