びいだま

フレンド…


病院を出ると、太陽は真昼の暑さを和らげていて、ほんのちょっと肌寒い風が通り抜けていった。



「帰ろ?」


「うんっ」



ユウが自然に私の前に手を差し出すから、私も当たり前のように大きくて温かな彼の手を求めた。



「マアコ・・・元気でよかったね」


「あぁ・・・・てか、あんなマアコ見たことねぇぞ」


「・・・?」


「あいつのあんな笑顔、すげー久しぶりに見た」


うん・・・確かに、今日のマアコはすごいハイテンションだった・・・・。


とはいっても、あの元気の裏側には・・・・



「んふふふふ~~・・・」


「なんだよ、それ」


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