びいだま
「果歩?どうかした?」
「え?あ・・・・・・ううん」
不思議そうに見つめる果歩の前で私はごまかすように袋からお菓子を次々と出した。
やばい・・・
私やっぱりユウの部屋で変にテンションあがってんのかもしんないな・・・
皆がいてくれてよかった。
てか、一人では絶対にムリだよ。
ユウの部屋・・・。
「なに、落ち込んでんの?」
ポンと頭を叩かれて、顔を上げると、ユウがテーブルの上に2つお茶が入ったグラスを置いてくれた。
「ありがと・・・・」
なんだか、恥ずかしくてユウの顔が見れないんだけど・・・
さっきまで学校で普通に会ってたのにね・・・。
「サンキュー、いただきまーす!」
グラスに口をつけたコマキが、少し笑いながらユウの方を向いた。