びいだま

・・・・あ。



もしかして・・・もしかして、何度も何度も重なった言葉に、ユウが言い出せなかったのはこのこと、だったの?



うつむいたユウの頭を見ながらぼんやりとそんなことを考えてた。




「来週、かよ・・・・」



瑞貴の言葉に、やっぱりこれは夢ではなくて、現実なんだって・・・。



見ようとしなかった未来にぐぅっ、と頭を押さえつけられていくように全部が沈み込んでいく。



けど・・・・



けど・・・・・・。



ううん。違う。


そうじゃない。


そうじゃないよ。



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