びいだま
「ユウも、瑞貴も・・・・頑張ってね。・・・・・悔しいけど、ホントはすごくうらやましい。やりたいことに向かって道を歩いてってる、って感じがするから・・・大丈夫。離れてても私たちは友達だよね、ずーっと、ずっと・・・」
「果歩・・・」
隣でマアコが私の名前をつぶやいてから、うん、と大きく頷いた。
「そうだよ。なにがあっても・・・離れても私たちが友達じゃなくなる、ってことはないんだから。2人ともがんばれ!・・・・・って・・・でも、うぅ、うぇーん!!」
泣き出したコマキの肩を抱いて顔を上げると、ユウは黙って窓の外をじっと見つめていた。