びいだま

私がユウを好き、って思う気持ちで充分だと思った。


ユウが私を好きだ、って言ってくれて、それから奇跡がどんどん広がってるような気がするの。



だから・・・・




「果歩、起きてる?」


「ん・・・・・ユウは?」


「寝れねー・・・」



ユウが起き上がって、私を見つめる、その瞬間に、あわてて布団を引き上げると、彼はおかしそうにくっくっ、と笑った。



「なにしてんの?」


「だって・・・・恥ずかしいよ・・・・・」



まだほんの少し熱をもった体を少し動かすと、ほんのちょっとだけ、じ~んと痛みが蘇ってくるようで、思わず顔をしかめた。


痛いけど・・・・さっきまでの出来事が夢なんかじゃないんだ、って・・・急に実感できた。



「大丈夫?」


心配そうに、私の頭にふれ、見つめるユウの瞳に、髪の毛には神経は通ってないはずなのに、彼の指から体全体に甘い感触が広がっていくんだ。



・・・・・・私・・・ユウとエッチ・・・したんだな、って。



やっぱり、夢なんかじゃない。


戸惑い?喜び?全ての感情が言葉では言い表せない。


ただ、今ユウの一番近くにいれる幸せに目を閉じた。



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