びいだま

朝の街。



送ってくれる、というユウの言葉に、まだ「バイバイ」は言わなくていいんだ、なんてほんの少し喜んだりする私は、情けないのかな。




「家、大丈夫?」


「うん・・・・さっきコマキからメールが来たから」



コマキのメールには、昨日の晩はコマキの家に流れた、ってことになってるらしい。



「そっか・・・・・」


「・・・・・・」



うぅ・・・、会話が続かな~い。


ぎこちないし!


歩きながらちらっ、とユウの顔を見ると彼も少しだけ困ったようなそんな表情・・・。


ほんのちょっとだけ、心の中に不安が湧き上がった。



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