びいだま
想いあう
「果歩、おめでとう・・・よかったね」
そう言ってくれたのは、私が家に帰って連絡したらすぐに飛んできてくれたコマキ。
私の話を聞いて、「そっか~・・・」と何度も繰り返した。
「でもね・・・余計に寂しくなってる・・・本当は」
その私の言葉に、コマキはジュースを飲んで首をかしげた。
「もっと、もっともっと会いたい、って思うようになっちゃった・・・どんどん欲張りになっていっちゃう・・・」
別れてから数時間しかたっていないのに、
時間がすぎるごとにユウに会いたくなるんだ。
ユウに触れたい、って。
ユウに触れられたい、って。
「・・・・こんなの、エッチ・・・・なのかな・・・」
両手で頬を押さえると、その手をつかんでコマキが笑った。
「それが当たり前だよ。好きな人に会いたくなるって、ずっと会いたいって思うのが普通だよ・・・・しかも、果歩達はもっともっと近くなったから、余計に寂しいんだよ」
「うん・・・」
「でも、それが想い合う、ってことになると、私は思ってる」