びいだま
アハハハハ・・・
「もうっ・・・瑞貴、笑いすぎだよ」
「ごめんごめん・・・・果歩、今からどっか行くの?ユウのとこ?」
「ううん。ユウは・・・見送りの時にしか、会えないと思う・・・」
「・・・・・」
口をつぐんだ瑞貴に、遠くのグラウンドから後輩らしき男の子が何人か呼んでる声がする。
「瑞貴・・・・私、行くね。これから図書館で受験勉強!」
「は?果歩、短大に決まったって言ってたじゃん」
「・・・短大には行かない。大学でしたいことが見つかったの。だから・・・」
「へぇ~・・・・がんばれよ」
「うん。瑞貴、コーヒーありがとう。美味しかった・・・・じゃ」
立ち上がった私に、瑞貴が声をかける。