びいだま

「どこがだよ。ただ単に手が早い暴力女じゃねぇか、つーの」



ぶつぶつとつぶやいた瑞貴が即行あんなさんにつかまった。



「瑞貴!久しぶりに会ったと思ったら、色気づきやがって、こらっ。聞いてるよ?女の子にモテモテなんだって?」


「離せよ、暴力女」


「あぁ?お姉さんに向かってなに?その口のききかたはっ!あんたが小学3年生の時に・・・・」


「わ~~っ!やめろっ!」


「はい。あんなさんは暴力女ですか?」

「いえ・・・。ユウの優しいお姉さまです・・・」


胸元をつかまれた瑞貴が悔しそうに答えると、あんなさんは満足そうににこっと笑って「それでよし」ってやっと瑞貴を解放した。



あ、あんなさん・・・・コマキが固まってますが・・・もちろん、私も・・・・・。



「あれ?どしたの?皆~?」


ニッコリ、って・・・・。


やっぱり・・・・このギャップがすごい・・・。



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