びいだま

「だから、お前らにはずっとうまくいってほしい。ってこれは勝手な俺の願望だけど」


「瑞貴・・・・ありがとう・・・」



目を上げると、もう一度ドキン、と胸がはねる。



いつものことなのに、



瑞貴のやわらかい笑顔も、いつものことなのに、



夕暮れマジック?



やっぱり、すごーくかっこいいんだよね・・・・瑞貴は。



なんて・・・思った自分が少し恥ずかしくて思わずまた目を伏せた。



「果歩」


「な、なに?」



カバンのファスナーをあわてて閉める私は、かなり挙動不審かも・・・。



でも、今目が合うと、なんとなく「ヤバイ」感じがする。



夕暮れオレンジマジックに、吸い込まれそうに・・・・なる。



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