びいだま
ぎっ、と音をたてる椅子に腰をかけて、ユウの寝顔を見つめた。
布団から少しだけ出てる指先に、私の指先を重ねると、ユウの体温は温かくて、思わず、ほーっ、と息をついた。
ユウ。
今日ね、卒業式、だったんだよ。
瑞貴からメールが来たよ。
元気そうで安心したよ。
マアコは・・・
マアコも今頑張ってるよ。
瑞貴やユウに元気になって会えるのを楽しみにしてるんだよ。
ユウ・・・
好きだよ。
好きで好きでたまらない。
会えないのに、なんでかな・・・・ユウを近くに感じれてたんだ。
けど・・・
ユウ、帰ってくるのあさってっていってたじゃない。
私の合格発表には間に合うな、って。
一緒にお祝いしよう、って。
「ユウ、どうしてここにいるの・・・・?」