びいだま
バタバタと騒がしくなる病室の外で私はぼんやりと窓の外に光る星を見ていた。
ユウが・・・・
私を見て、怪訝そうな顔をしてからあんなさんに言った言葉。
「姉ちゃんの知り合い?」
その意味を知りたくなくて、認めたくなくて、
私は曖昧になんとか笑顔を作って見せたんだ。
本当に・・・・バカだ、私。
どうしようもないほど。
泣きたくなるくらい・・・・
泣きたく・・・・
「どうしてぇ・・・・・?」
ガラスに腕をあててつぶやいた私の肩をそっと抱いたのは、あんなさんだった。
「果歩ちゃん・・・・」
深刻そうな表情をしたあんなさんに、どうしてユウが私の名前を呼んでくれないのか、なんてつめよることは到底できないと思った。
そんな私にあんなさんは話をしてくれたんだ。