びいだま
深く深く体が落ちていく感覚に、大きく息を吐き出した。
ユウ、私、どうしたらいいの?
本当に・・・・私のこと忘れちゃったの?
そんなこと、ないよね?
そんなこと・・・・・あるわけないよね?
あの思い出が、なくなることなんて、ないよね・・・?
ベッドの上で寝返りをうった私の目の前に、見えたのは・・・・
「・・・・・?」
吸い寄せられるように、勉強机の上に見えた青と赤のラインのエアメイルに手を伸ばした。
あて先は私。
消印が1週間前のそれは・・・差出人がユウの名前だった。
手紙・・・・・・?
もちろんユウから手紙をもらったこともなくって、私は急いでその封を切った。