びいだま
朝・・・・
鏡の前でぱんぱんっ、と頬を叩いて気合を入れる。
それから机の上の小瓶につまったビー玉を見つめた。
あの晩・・・・ユウからの手紙を胸に泣くだけ泣いてから、初めて袋からビー玉を取り出して小瓶に移したんだ。
朝日をあびてキラキラと輝いてる、それはまるでユウの笑顔みたいに見えて、一瞬目を閉じてから玄関へと向かった。
ユウ・・・・お願い。
待ってて。
今度こそ迷わずにそこに行くから。
よしっ!
行こう!
そして、私は玄関のドアを開けて、一歩をふみだした。