びいだま
瑞貴がどういう状況を聞いてきたのかわからない。
険しい顔で病室に駆け込んできた瑞貴に、ベッドの上のユウが、
「久しぶり!どうしたんだよ」って声をかけた。
「なんだよ、お前・・・すげー、アブねーって聞いてきたんだけど・・・・」
はぁ~、と息をついて瑞貴は椅子に座り込んだ。
「なんだよ。元気で悪いか?」
「そんなことねぇけど・・・・びっくりさせんなよ・・・・」
「てか、何?お前帰ってきたの?向こうやっぱりダメだったのか?」
そう笑うユウの言葉に、私とあんなさんは顔を見合わせ
瑞貴が、海外に行ってたことは・・・・記憶にあるんだ・・・・・。